大腸に潰瘍ができる潰瘍性大腸炎2

  炎症と潰瘍が直腸のみの潰瘍性直腸炎が最も見通しが良く、重篤な合併症はほとんどない。
しかし、約10~30%の割合で潰瘍性直腸炎は大腸全体に及び、潰瘍性大腸炎となる。

  治療は、炎症を抑えて症状を和らげ、体液と栄養素の補給を目的として行う。

  大腸の癌と診断されたり、癌性の変化である形成異常が発見されたら、緊急ではなく待機手術を行う。
  大腸の狭窄や、小児で成長が遅れている場合も手術を行う。
  大腸全体と直腸を切除すると、潰瘍性大腸炎は完全に治る。これは、小腸の最後部と腹壁の開口部間を繋ぐという手術で、腸瘻バッグを生涯にわたって使用するという代償が伴う。
  しかし、他にも様々な治療法が開発されており、最も一般的なのが回腸‐肛門吻合術だ。
これは、大腸と直腸の大部分を切除し、小腸に小さな貯蔵部をつくって、それを肛門のすぐ上の直腸残存部につなぐ手術だ。
  この治療法では、便を排泄するまで体内にとどめておくことはできるが、貯蔵部の炎症などの合併症が起こる恐れがある。

潰瘍性直腸炎では、手術が必要になるケースはごくわずかで、命に別状はない。
  しかし、どの治療法でも症状が改善されない例も一部ある。
中毒性大腸炎は、緊急手術が必要だ。
  中毒性大腸炎と診断、あるいは中毒性巨大結腸の疑いがある時は、下痢止め薬は即中止して絶食し、胃か小腸に経鼻チューブを挿し込んで定期的に吸引する。
  水分と栄養、薬剤は点滴で投与する。
  そして、患者に腹膜炎や穿孔の徴候がないかどうか、細心の注意を払う。
  これらの処置で1日~2日経っても症状が改善されない場合は、大腸全体か大腸の大部分を切除する、緊急手術が必要となる。
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