抗生物質が原因で起こる大腸炎


   抗生物質に起因する大腸炎とは、抗生物質を服用して常在菌以外の細菌が増殖して起こる大腸の炎症のこと。

   抗生物質の服用により、腸内細菌の量と種類のバランスが崩れてしまうので、病原性の細菌の増殖と、さらに他の種類の細菌の置き換わってしまうのだ。
   繁殖が過剰で感染の原因となる細菌は、クロストリジウム‐ディフィシルが最も一般的だ。
   クロストリジウム‐ディフィシル感染症にかかると、大腸の保護粘膜を損傷する2種類の毒素を生成される。

   ほとんどの抗生物質が大腸炎の原因となるが、最も多いのがクリンダマイシン、アンピシリンなどのペニシリン、セファレキシンなどのセファロスポリン系だ。
   その他に、エリスロマイシン、スルファメトキサゾールなどのスルフォンアミド系と、クロラムフェニコール、テトラサイクリン、ノルフロキサシンなどのキノロン系がある。

   クロストリジウム‐ディフィシル感染症が最もよく起こるのは、抗生物質が経口投与されるケースだ。
   しかし、別な投与方法、例えば注射や静脈投与でも起こることがある。
   抗生物質が原因で大腸炎が起こる割合は、年齢とともに上昇する。

   症状は通常、抗生物質の服用中に現れる。
   しかし抗生物質が原因で大腸炎を起こす人の約3分の1は、治療終了後1~10日経つまで症状が現れず、中には6週間後に症状が現れる場合もある。

   症状は炎症の程度によって違ってくる。
   便が少し軟らかくなる位の軽症から、血性の下痢、腹痛、発熱を起こす場合もある。
   最も重症なケースは、脱水、血圧低下、中毒性巨大結腸、また大腸穿孔などの生命にかかわる症状もある。
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