胸水の診断について


   診断は、まず胸部X線検査で胸膜腔内への液体の貯留を確認することである。またCT検査では、肺や液体がより鮮明なため、肺炎、肺膿瘍、腫瘍などの存在が確認できることがある。その位置を確認するために、少量でも液体がたまっている場合は、超音波検査をおこなう。

   針を使う胸腔穿刺術という方法で、検査のための液体サンプルを採取する。
   液体サンプルの外観は、原因を確定するのに参考になる。また、特定の検査によって、液体の化学組成を調べ、結核菌などの細菌の有無やサンプルに含まれる細胞の数や種類、癌細胞の有無を確認することができる。これらの検査を実施しても胸水の原因が特定できない場合は、胸膜生検が必要で、癌や結核を鑑別する。
   胸膜生検は、生検用の針を用いて、分析のために胸膜の外側の層をサンプルとして採取する。サンプルが小さいために正確な診断ができない場合は、直視下胸膜生検という方法で、胸壁を小さく切開し、そこから組織サンプルを採取する。場合により、胸膜腔内の観察やサンプルの採取が可能な観察用のチューブ、胸腔鏡を使用して、サンプルを採取することもある。
   また、気管支鏡検査という気管支鏡を通し、気道内を直接観察する方法で、液体がたまる原因を突き止めるのに役立つことがある。胸水の患者の一部は、さまざまな検査を行っても原因が判明できないことがある。

   胸水が少量の場合は、原因疾患の治療のみで問題ないが、より重く、特に息切れを起こすような胸水がたまっている場合は、たまった液体を外に出すためにドレナージという処置が必要である。
   ドレナージにより、息切れは驚くほど軽減する。ドレナージは主に胸腔穿刺術で行う。
   胸腔穿刺術は診断目的で実施されることが多いが、一度に1.5リットルもの液体を安全に抜き取ることができる。
   大量の液体を抜きとる必要がある場合は、胸壁を通し、チューブを挿入する。しかし、液体の粘着性が高い、または塊で覆われているときなどはうまく流れないこともある。
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