呼吸不全とは


   血液中の酸素濃度が危険なほど低下したり、または二酸化炭素濃度が危険なほど上昇している状態を呼吸不全という。
   呼吸不全は、慢性肺疾患の末期に起こることが多く、緊急の治療が必要になる。また、急性呼吸促迫症候群などの重い急性肺疾患により、健康な人にも呼吸不全は起こりうる。呼吸機能や肺に影響を及ぼすほぼすべての病気が、呼吸不全を起こす可能性がある。麻薬、またアルコールなどを過剰に摂取することで、深い鎮静状態になり、呼吸停止や呼吸不全を引き起こす。
   一般的な原因は、気道の閉塞や肺組織の損傷、肺周辺の骨や組織の障害、肺の筋力の低下などにより呼吸不全を起こす。また、肺塞栓症などの、肺を通る血流の異常によっても呼吸不全は起こることがある。

   血液中の酸素濃度が低下してくると、皮膚が青っぽく変化するチアノーゼが起こり、二酸化炭素濃度が上昇し、血液の酸性度が高くなることで錯乱や眠気が起こる。二酸化炭素を体外に放出しようと深く、速く呼吸するが、肺が正常に機能していない場合は、このような呼吸をしてもほとんど効果がない。やがて酸素濃度の低下により、脳や心臓は機能不全に陥り、意識混濁や意識消失、不整脈などが起き、死に至ることがある。

   異物を吸いこんだために、気道の閉塞を起こしている子供は、呼吸をしようともがき、中毒や、体力が低下している患者は、静かに昏睡状態に陥るなど、原因により、呼吸不全の症状が異なる場合がある。
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