呼吸不全の症状


   症状と診察所見から医師は、呼吸不全を疑う。血液検査の結果で、酸素濃度が危険なほど低下、また二酸化炭素濃度が危険なほど上昇している場合に、診断が確定される。
   呼吸不全が徐々に進行すると、肺の血管内の血圧が上昇する肺高血圧症が起こり、これを治療せずに放置しておくと、肺の血管が損傷を受け、血液中への酸素の取りこみがさらに悪化する。そのため、心臓に負担がかかって心不全を引き起こす。

   治療は、まず酸素吸入が行われ、普通は、必要な量よりも多くの酸素を与え、後から調節する。
   慢性的な二酸化炭素濃度が高い患者に過剰に酸素を与えることで、肺への空気の出入りが遅くなり、二酸化炭素濃度がさらに危険な状態まで上昇してしまう。このような患者に対しては、 より注意深く酸素の供給量を調節する必要がある。
   呼吸不全の原因疾患も治療しなければならないため、感染症には抗生物質を使用し、気道を広げるには気管支拡張薬を使用する。また、炎症を抑える薬や血液凝固を予防する薬などが使用されることもある。

   非常に状態のよくない一部の患者には、呼吸を助けるために人工呼吸器が必要になる。
   人工呼吸器の使用により、自分では肺に十分な空気の出し入れができない患者を救命することができる。
   人工呼吸器は、鼻や口からプラスチック製のチューブを気管内へ挿入する。チューブは、肺の内部に空気を送る装置とつながっている。伸縮性のある肺の反動により、息を吐き出す動作が、自動的に行われる。
   原因疾患により、様々な種類の人工呼吸器や操作方法が使用されている。肺があまり機能していない場合は、人工呼吸器を通して補助的に酸素を送るようにするが、呼吸の完全な補助を必要としない患者は、鼻か顔を覆う陽圧のかかるマスクにより、自発的な呼吸を助け、呼吸筋の疲労を防ぐことができる。
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