急性呼吸促迫症候群の実態 


   急性呼吸促迫症候群は、原因となる障害や病気が起こり、1日以内に発症する。
   患者は、はじめに息切れがみられ、通常は速く浅い呼吸を伴う。聴診器をあてると、ベルクロラ音や喘鳴音が肺から聞こえることが多いが、異常音が何も聞こえない場合もある。
   血液中の酸素濃度の低下により、チアノーゼや皮膚に斑点ができるなどの症状や、心臓や脳など他の器官に機能不全が生じ、心拍数の増加、錯乱、昏睡などが起こる。

   急性呼吸促迫症候群により、血液中の酸素濃度が低下して、肺細胞で産生される特定のタンパク質であるサイトカインなどや白血球が血流内へ漏れ出す。そのため、他の器官に炎症や、多臓器不全などの合併症が引き起こされる。
   急性呼吸促迫症候群の発症直後または数日、数週間後に、気管の機能不全が始まる。さらに、肺の感染症に対する抵抗力が弱まるために、細菌性肺炎を起こしやすくなる。

   動脈血ガス分析にて、血液中の酸素濃度の低下が認められる。また、胸部X線検査では、空気で満たされているはずの空間に液体が観察される。急性呼吸促迫症候群の原因が心不全ではないことを確認するためにも、これ以外の他の検査が必要になる場合もある。

   急性呼吸促迫症候群は集中治療室にて、治療される。原因疾患が治療できるかどうかにより、治療の成功がかかっている。
   低下した血液中の酸素濃度の改善には、酸素吸入療法が必要で、原因疾患の治療とともに実施する。
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