痛い切れ痔、裂肛


   裂肛とはいわゆる切れ痔。肛門の粘膜にできる裂傷または潰瘍だ。

   裂肛は、便が硬いあるいは大きいために、肛門の上皮が傷つくことで生じる。
   まれに肛門性交が原因で肛門の粘膜が裂ける場合もある。
   肛門に裂傷ができると肛門括約筋がけいれんして、治癒を妨げになることがある。

   肛門の裂傷により、排便中やその直後に痛みが生じる。
   痛みは数分から数時間持続するが、次の排便までには治まる。診断では肛門の視診を行う。

   便軟化剤やオオバコ種子を飲んで便を軟らかくすると、下部直腸が滑らかになり、排便時の苦痛が軽減される。
   その他、潤滑性座薬も有効だ。
   排便後10~15分温座浴をすると不快感が和らぎ、血行も良くなって治りやすくなる。

   現在、有望な治療法として開発されているのは、ボツリヌス菌の毒素を肛門括約筋に注射、またはニトログリセリン軟膏やカルシウム拮抗薬を裂肛部に塗り、けいれんを抑え治癒を促す方法だ。

   これらの治療でも効果がなければ手術が必要になる。
   肛門括約筋のけいれんには、内括約筋を拡張させたり、括約筋の一部を切開する肛門内括約筋切開術という手術を行う。
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