症状が重く、死亡率の高い食道癌


   食道癌の早期では特に症状はない。
   固形物を食べて喉がつかえて、初めて気付くことがよくある。
   これは、癌が肥大して、食道の内側が狭くなるからだ。
   数週間ほど経つと軟らかい食べ物や飲み物も飲みこみにくくなる。
   この状態が続くと、食欲はあっても体重が現象する。

   癌が進行すると、周囲の様々な器官、神経、組織に障害が起こる。
   声の調節を司る神経を腫瘍が圧迫すると声がかすれる。
   頸部交感神経を圧迫するとホルネル症候群を起こし、痛みやしゃっくりが出るようになる。
   癌が進行して肺に転移すると息切れが、肝臓に転移すると発熱と腹部の腫れがみられ、骨に転移すると激しく痛む。
   脳にまで転移すると頭痛、錯乱、けいれん発作が現れ、腸に転移すると嘔吐、血便、鉄欠乏性貧血がみられる。
   腎臓への転移の場合は、しばしば症状が出ない。

   食道癌の末期になると食道が完全に塞がれる。
   なので、ものを飲みこむことが全くできなくなり、唾液まで口の中にたまるようになって大変苦痛だ。

   食道癌と確実に診断するには、口から内視鏡を入れて食道の様子を観察する内視鏡検査を行う。
   検査中に食道の組織を採取し、細胞を顕微鏡で調べる。
   X線検査でも、狭窄や食道外からの圧迫は分かるが、粘膜の微小病変の検出までは難しい。
   CT検査や超音波検査、超音波内視鏡という新しい画像診断技術で、より詳しく癌の広がりを調べることもある。
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