転移しやすく、生存率の低い胃癌


   初期の胃癌はハッキリとした症状もなく、あっても気にならない程度だ。
   最初の症状は消化性潰瘍と似ていて、胃に焼けるような痛みがある。
   なので、消化性潰瘍だと思って治療を受け、症状が改善しないので、初めて癌だと分かることもある。
   少し食べただけで満腹になる、早期膨満感で胃癌と気付く人もいる。

   早期でも、小さな腺癌は離れた箇所に転移する。
   腫瘍が転移すると、肝腫大、黄疸。腹水、皮膚転移による結節などの症状が出る。
   骨に転移すると、骨が弱くなり、骨折しやすくなる。

   診断には内視鏡による検査が最も有効だ。
   胃の内部の様子を直接見たり、H.ピロリの有無の確認や組織サンプルを採取して、顕微鏡で調べることができる。
   バリウムX線検査は早期の小さな癌は発見しにくく、生検もできないのであまり行われない。

   胃癌患者が5年生存する確率は20%未満と低い。これは癌が早期に転移しやすいためだ。
   癌が胃のみの発生している場合は、手術で病巣を摘出して完治を目指す。
   癌が転移する前に、胃の病巣部を全て摘出できた場合のみ、完治の可能性がある。
   手術では胃の大部分、または全てと周囲のリンパ節を摘出する。
   癌が胃壁の深部にまで達していなければ、その後の経過は良好だ。
   アメリカでは、胃癌の手術成績は良くない。
   胃癌と診断された時にはすでに癌が転移していることが多いからだ。
   胃癌は日本では非常によくみられる病気だが、集団検診で早期発見できるので、完治する可能性もある。
   手術した後に化学療法や放射線療法を行ってもあまり効果はない。

   癌が胃以外の箇所に転移すると、手術による完治は難しいが、症状改善のための手術が行われることがある。
   例えば、食べ物が胃の出口を通過できないなら、胃と小腸をつなぐバイパス手術を行う。
   これにより、しばらくは食べ物の通過障害による痛みや嘔吐などの症状を改善できる。
   化学療法や放射線療法でも症状の改善はできるが、効果は限られている。
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