カルチノイド腫瘍について/肺カルチノイド


   カルチノイド腫瘍は、発育が遅く、症状が見られないことが多い疾患である。しかし、肝転移等を起こすと、腫瘍から分泌されるセロトニン、ブラジキニン、ヒスタミン、プロスタグランジンなどのホルモン様物質を産生し、この物質が大量に体内を循環するため、皮膚紅潮、気管支喘鳴様発作、下痢等の症状が発現する。これをカルチノイド症候群という。

   サンドスタチン注射液/サンドスタチンLARは、このカルチノイド症候群の症状改善に効果を示す。カルチノイド腫瘍が消化管や膵臓にできると、それがつくる物質は血液中に放出され、直接肝臓(門脈)に入り、肝臓の酵素によって破壊される。

   そのため消化管にカルチノイド腫瘍ができても、一般的には、腫瘍が肝臓に広がらなければ症状は現れない。腫瘍が肝臓に広がると、肝臓はこれらのホルモン様物質が全身を循環しはじめる前に処理できなくなり、腫瘍が放出する物質によってカルチノイド症候群の種々の症状が現れる。 肺、精巣、卵巣に腫瘍ができると、産生した物質が肝臓を迂回(うかい)して血流に乗って広く循環するために症状を引き起こす。

   *「ホンマでっか!?TV(フジテレビ)」で人気だった金子哲雄さんが肺カルチノイドで亡くなりました。ご冥福をお祈りします。
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

コンテンツ提供 by 介護の安心ガイド