消化管が出血した場合2


   大量の失血による症状は、他に病気があるかどうか出違ってくる。例えば冠動脈疾患の人の場合は、突然の胸痛心臓発作の症状が起こる。
   心不全、肺疾患、腎不全など病気も出血で症状が悪化する。肝疾患がある人に腸管の出血が起こると、腸内で発生した毒素が肝臓で解毒できずに、血液中にたまり脳へ運ばれ、肝性脳症を引き起こす。
   その結果、人格や意識レベル、知的能力などの変化が生じる。

   消化管の出血が確認されたら、直腸を触診し、痔核や直腸裂傷、腫瘍などの出血源を探す。次に内視鏡検査またはX線検査を行う。

   出血前にどんな症状が出たのかが分れば、原因の特定に役に立つ。
   食事や制酸薬で痛みが和らぐ場合は、潰瘍が原因であることが多いが、出血性潰瘍では痛みがないこともある。
   アスピリンやその他の非ステロイド性抗炎症薬は、胃粘膜を傷つけてしまうので、これらの薬の服用の有無を確認する。

   理由がハッキリしない食欲不振や体重減少を伴う出血があれば、癌の疑いがある。
   嚥下困難のある人には、食道狭窄があるかどうかを調べる。
   癌が原因で狭窄を起こしている恐れがあるからだ。
   出血直前に激しい吐き気と嘔吐があると食道破裂が考えられるが、食道破裂患者の約半数は、出血前の吐き気や嘔吐はない。
   出血や潜血便だけでなく、便秘や下痢が生じたり悪化した場合は、下部消化管の癌やポリープが原因の場合が多く、これは特に45歳以上の人に多い。
   便の表面に赤い血が付着する場合は、直腸癌や痔核などの直腸の病気が考えられる。
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