お腹にたまる膿、腹部膿瘍


   膵臓の膿瘍は、急性膵炎の発作後によくできる。
   膵炎が回復してから1週間位経つと発熱、腹痛、吐き気、嘔吐などの症状が現れる。

   肝臓の膿瘍の原因は細菌やアメーバだ。
   細菌は、感染した胆嚢、穿孔や打撲などの外傷、近くの膿瘍の拡大による腹部の感染症から肝臓に到達したり、別の感染部位から血流に乗って肝臓に届く。
   症状は発熱、食欲不振、吐き気など。腹痛はある場合とない場合がある。

   脾臓の膿瘍の原因は、血流によって運ばれた細菌が脾臓へ達した感染症、脾臓の外傷、横隔膜下など近くの膿瘍が拡大して起きた感染症など。
   症状は腹部の左側、背部、左肩の痛みだ。

   膿瘍は、あまり重症でない疾患と症状が似ているので誤診が多い。
   膿瘍があれば血液検査で白血球数の異常な増加で分かる。
   X線検査や超音波検査、CT検査、MRI検査などの画像診断で、膿瘍と他の疾患を識別し、その大きさと位置を確認する。
   しかし腫瘍と膿瘍は症状が同じで、画像検査でも同じように見えたりするので、膿のサンプルを採取したり手術で摘出して、顕微鏡で調べることが必要になる場合もある。

   腹部膿瘍がある人の多くは、手術または皮膚から針を穿刺して排膿する。
   CT検査や超音波検査で、針を穿刺する位置を確認する。
   排膿と並行して、感染症の拡大の予防と消滅のための抗生物質が投与されるが、抗生物質は、膿を検査してその細菌に最も有効なものが選ばれる。
   抗生物質の投与だけで治ることはめったになく、排膿は必ず行われる。
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