腎動脈の閉塞の原因と治療2


   部分的な閉塞が起きると血圧が次第に上昇する為、元々高血圧の患者の場合には、腎動脈が片方かあるいは両方、徐々に狭窄していくことで突然高血圧の悪化を起こす可能性がある。

   腎動脈の閉塞が、他からの血栓による場合で、腎動脈の分枝に閉塞がおきた場合は、腸、脳、手足の指などの他の部分でも血栓ができている可能性がある。
  こういった血栓は、できた場所で痛みを生じるだけでなく小さな潰瘍や壊疽、軽い脳卒中を起こす可能性のある。

  腎動脈のいずれかが完全に閉塞してしまうと発熱や吐き気、嘔吐、背中の痛みといった症状が生じる。

  腎動脈の閉塞の治療は、血流量がさらに低下するのを抑え、血流の回復を行うことになる。
  血栓がある場合には、抗凝固薬を静脈注射で投与する治療が最初に行わる。

  抗凝固薬には、血栓が大きくなるのを防ぎ、新たな血栓ができるのを防ぐ効果がある。

  最初の治療が終わるとその後長期に渡り経口で服用する治療が行われることになる。

   閉塞の状態にもよるが、場合によっては、手術により、血栓で塞がった動脈の開通が行われる。
  しかし、この手術は、抗凝固薬などの治療と比べてみても腎機能の回復効果が特に良いわけではなく、合併症や死亡のリスクが高くなる。
  この為、ほとんどが薬による治療を行うが、外傷が原因で起きている場合には、動脈の修復手術が必要となる。

   線維形成異常やアテローム動脈硬化が原因となり、腎動脈の閉塞が起きている場合には、経皮経管血管形成術が行われる。
  経皮経血管形成術とは、バルーンカテーテルを鼠頸部の大腿動脈から腎動脈まで通し、血管内でふくらませ閉塞部位を広げる方法である。
  しかし、この治療を行ってもその後、抗凝固薬を使用することが多い。
  また、血管形成がうまく出来なかった場合には、手術を行い閉塞部位を取り除くか、バイパスをつくることが必要となってくる。

   腎動脈の閉塞の場合、治療をおこなっても完全に腎機能が回復することなく、ある程度の回復が期待できる程度になる。
  また、他の場所から、血栓が流れてきたことが原因となっている場合には、脳や肝臓、腸、足などの部分に同じ血栓があり、それぞれの場所で、同じ様にトラブルを起こす可能性が多いく、治療の見通しも悪くなる。
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