難聴の原因について

  以下、簡単に難聴の原因を説明する。

  まずは、年齢である。
加齢に関連した難聴を老人性難聴という。
年をとるにしたがって、耳の組織に弾力性がなくなるなど音波に対する反応を鈍らせる変化が生じ、その結果、難聴になるのである。
加齢に伴う難聴は、20歳過ぎから始まるのだが、進行が非常に遅いので、多くの人は50歳を過ぎても変化に気が付かないのである。

  耳硬化症は遺伝性の障害である。
中耳と内耳を取り巻く骨が過剰に拡大する。
この骨が大きくなりすぎると、内耳につながったあぶみ骨が振動できなくなる。
その結果、音がうまく伝わらなくなることで発生する難聴である。

  騒音は内耳の有毛細胞を破壊する。
その破壊が軟調になる原因である。
騒音に対する感受性は人によって大きく異なるのだが、ある程度以上の大きな音に長時間さらされれば、聴力の低下はだれにでも生じることである。

  小児は中耳炎の後、多少の伝音難聴になることがよくある。
これは感染によって、中耳に滲出液(しんしゅつえき)がたまるためである。
中耳炎が治って3~4週間で大半の小児は正常な聴力を取り戻すが、難聴が続くケースもなくない。
また、中耳炎が慢性化すると、伝音難聴と感音難聴をしばしば併発し、中耳炎を繰り返し起こすと難聴になりやすい傾向がある。

  ときに自己免疫疾患も聴力低下の原因になる。
関節リウマチや全身性エリテマトーデス、パジェット病、結節性多発動脈炎のある人に、難聴が起こるのである。

  また、薬が難聴を引き起こすこともある。
多いのがアミノグリコシド系抗生物質の静脈投与によるもので、投与量が多いときには注意が必要である。
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